SHIPS なんばパークス店
2020
17
Sep
ショップスタッフの徒然日記〜わたし、オーダーでスーツ作ります〜
いつも忙しくさせてもらってます。
なんばパークス店の今井です。
最初に告知なんですが、
16日から30日までオーダーフェアを開催しております。
スーツ、ジャケットはポイント3倍と補正お直し3年間無料、
エルメネジルドゼニア、ドーメルの高級生地メーカーが特別価格でご案内、
シャツはポイント3倍にくわえて共生地でマスクをプレゼント致します。
皆様のご来店心よりお待ちしてます。

ということでわたしもオーダーしたいと思います。
わたしの場合、身体が華奢でして既製品を購入しても、
そこそこ手を入れないといけません。
そういう意味でもオーダーは助かるんですね。
そしてなにより好みの生地を選べる楽しさ。
着るよりもむしろ、
何を作ろうかとイメージして合わせるものを考えて、
色々イマジネーションを働かせているときが最高に楽しいです。
では、今回どんなことを考えてオーダーするアイテムを決めたのか、
少し長くなりますがその過程をこちらでご紹介したいと思います。

夏からこの秋冬のトレンドのチェックなんかをネットで見てまして、
黒のアイテムを使ってみたいなというのがひとつあり、
それといつもグレンチェックの物を作ろうと考えていながらも
結局は違うものにしてしまっていたということもあり、、、
今回はグレンチェックにターゲットを絞りました。
オーダーは生地ありきなところがあるのでまずは生地をピックアップ。
ジャケット用で大柄のイタリアはタリアデルフィノの生地がとってもいい感じ。
赤も入っていて黒糸の分量が多くイメージに近い。
あとはスーツ用の生地の中から見つけたのが、
イギリスはジョンフォスターのグレンチェック。
こちらも赤が差し色になっていて、
イギリスの生地らしく少し硬めの雰囲気に引かれる。

うーん、、、
ジャケットを作るか、スーツを作るか。
このデルフィノの生地、
いい生地でして
ジャケットで作って91,000円プラス税。
対してジョンフォスターの生地はスーツ上下で89,000円プラス税。
セットアップ方式で、ジャケット使いとパンツ使いそれぞれ単品でいけるので、
大柄のグレンチェックジャケットにも引かれつつ、、、
今回はスーツで。

そして型なんですが、
今季はダブルと決めていました。
実は結構ダブルのスーツやジャケットをオーダーで作ってまして、
ダブルはなかなか既製品にはないので、
オリジナリティーが出せるんですよね。
そして自分でいうのもなんですけど、
意外と似合うんです、笑
ディテールはまたこれ、
迷いところですが、
ボタンを6つにするか、4つにするか、
今回は軽めのダブルがイメージなので4つに。
そしてポケットはフラップありでトレンドのチェンジポケットにするか、
少しラフさが出るパッチポケットか迷いましたが
軽めのダブルということで、パッチポケットに。
胸ポケットだけはスーツなんでパッチにせず、バルカポケットで。
パッチポケットのスーツ、
おしゃれですね。
しかもダブル。
そして、そして、
軽めのダブルというテーマなんで、
芯地も裏地も省いたアンコンジャケット仕様に。
さらに袖付けもかっちりしたくないので、
シャツのような付け方をする身頃高仕様に。
そうすることで、スーツとしてもラフさが出て、
ジャケット単品としても使いやすくなります。
こんな細かいところまで選べるんですよね。
だからオーダー楽しいんです。

あと、ボタンや裏地も色を選べるのですが、
ボタンは冬物ですが、あえて夏物に使う貝ボタンに。
既製品じゃ、まずそんなのないじゃないですか。
実はフランスのパリに行ったとき、
映画や舞台の衣装なんかを買いにくるような
アンティーク専門の服屋さんをみつけまして、
そこで30年代のツイードのジャケットを買ったんですね。
それに貝ボタンがついてました。
ヨーロッパの古い年代物はコストなのか生産の問題なのか、
よく貝ボタンのものを見かけます。
それがまた格好いいんですよ。
今回もそのクラシックなイメージで貝ボタンをチョイス。
裏地は少し個性を出して白色の裏地を。

裏地といっても、アンコン仕立てなので、
使われる部分は肩周りだけなんですけどね。
袖裏にはロンドンストライプのようなさっぱりしたストライプを。

とにかく細かいところまで選べる楽しさがあるんですよ。
そして右内ポケットにはいつものように
「Junichi」とネームも入れちゃいます。
パンツは昨今のトレンドを加味して、
外向きの2タックで(内向きも選べます)
ベルトループのないアジャスター仕様で。
この感じは2年前からのお気に入りでして、
今回もまったく同じ仕様に。

↑因みにこれはこの春夏に作ったパンツ。
アジャスターがかっこいいです。
そして今回のオーダーで新しくチャレンジしたいことがありまして、
サイズをアップすること。
身体が大きくなったってことではなくて、
昨今はトレンドのひとつでオーバーサイズに着るのが人気ですよね。
ブロガーさんや有名バイヤーさんたちのスタイリングを見てると
クロージングの世界にもその流れがあるようでして、
わたしも今回のオーダーでチャレンジすることにしました。
自分のサイズは40がジャストなんですけど、
細過ぎて、それだとかなりブリティッシュな感じが強くなるので、
昨年は42に変更してコーデュロイのスーツを作ったんですね。
さらに今年はもうワンサイズアップして44へ。
ただそのまま44サイズだとバランスがいまいちなので、
そこはオーダー、、、
しっかり手を加えます。
予めお伝えしておくと、
当社のオーダーはパターンオーダーなので、
ベースのパターン、型紙から大きくサイズを変えることはできません。
例えばパンツのウエストは前後5cmしか調整はできないんです。
そんな中で可能な範囲でサイズ調整していきます。
まず、ジャケットは
ややコンパクトさを出すため肩幅を0.5cm小さく。
着丈はそのまま44だと自分の身長には長いので1.5cm短く。
基本サイズからバストは1cm、ウエストは3cm、裾周りは1cm絞ります。
袖口も0.5cmだけ細く。
あ、あと腕周りも0.5cmだけ細く。
ジャケットのラペル幅もトレンドを加味して1cmまで大きく出来るので広げます。
最後に体型補整もオプションプライスなしで可能でして、
わたしはなかなかの猫背なので、
より体型にフィットするよう屈伸補整、
肩を前よりに移動する補整を1cm入れます。
そしてパンツは全体を広げれる限り広げてワイドパンツ風に。
裾幅は20cmまで広げます。
股上も1.5cm深くします。
パンツも、わたしお尻の肉がまったくないので
平尻補正で1cm修正してもらいます。
パンツの丈はやや短くしてダブル幅5cmと厚みを持たせて。
この感じが最近のお気に入り。
はい、漸くオーダーシートが完成しました。
ミリ単位の修正。
これが大事でして、
メンズクロージングの奥深いところでもあります。
考えに考えて、こだわりをいっぱい詰め込みました。
ここまでするとほんとに愛着持って着ますよね。
完成は5週間から6週間先ですが、
とても楽しみです。
皆さまがオーダーを作ってくださるときは
全力でサポートしますので
わたしにお任せください。
では、ご来店お待ちしております。

今シップスではポイント3倍フェアを今月一杯まで行っております。
合わせてなんばパークスでは18日から22日まで
ミナピタポイント10倍フェアもありますのでぜひご来店お待ちしております。
たくさんポイント付いていいですよね!
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ではまた。
なんばパークス店 今井