SHIPS なんばパークス店

2023 29 Nov

ウエスタンシャツとフレンチスタイルの関係 〜ベレ兄さんの徒然日記〜

いつも忙しくさせてもらっています、

 
SHIPS なんばパークス店の今井です。
 
 
今日はウエスタンシャツのお話を。
 
皆さん、
 
ウエスタンシャツにどんなイメージをお持ちでしょうか?
 
 
 
BATEAUX DE SHIPS ダンガリー ウエスタンシャツ
14,960円 (inc. tax)
 
 
少しクセのあるシャツなんで皆さんそれぞれにイメージってあると思うんですよ。
 
そもそもウエスタンシャツは「カウボーイ」が着ていたシャツ。
 
わたしは子供の頃から父親が洋画好きで、
 
よく日曜洋画劇場をテレビで見させられていました。
 
そこでその頃見てたのがカウボーイの映画。
 
日本でいう時代劇みたいなもんだと思うんですね。
 
因みに時代劇の名作「七人の侍」をもとに、
 
西部劇「荒野の七人」が作られたことは有名な話。
 
馬に乗って荒野を駆け抜け、
 
荒くれ者を退治する。
 
彼らは大切な牛を強盗などから守る為に銃を所持して、
 
その勇ましい姿は美化され、
 
映画やドラマの中でヒーローとして扱われるようになり、
 
カウボーイと呼ばれるようになっていきました。
 
カウボーイは男のロマンを掻き立てる存在として、
 
その野性的で勇敢なイメージは格好いいアメリカ男性の象徴とされています。
 
そんなカウボーイが着るシャツ。
 
これがウエスタンシャツのイメージのベースになっていったんですね。
 
ウエスタンシャツ=男臭さ男らしさ。
 
そのイメージを纏うように数々の有名俳優や歌手がウエスタンシャツを着用。
 
そしてその俳優たちが着こなすことで、
 
さらにウエスタンシャツは昇華していき、
 
男の色気を出すアイテムとして扱われるようになりました。
 
面白いですね。
 
 
 
 
もちろん王道のアメカジアイテムとして、
 
昔からウエスタンシャツはSHIPSでも扱っていて、
 
わたしも20代のときに初めてウエスタンシャツの元祖と言われる、
 
「ROCKMOUNT」のシャツを買いました。
 
そして、
 
若かりし頃にラスベガスで開催させれる、
 
MAGICというアメリカ最大のアパレル展示会に連れて行ってもらった事があり、
 
そのときROCKMOUNT社のアポイントがあると聞いていたので、
 
持っていたROCKMOUNTのシャツを着ていきました。
 
そのとき社長がとても喜んでくれたのを覚えています。
 
これがわたしのウエスタンシャツの思い出。
 
でもその後一旦アメカジブームは終焉を迎え、
 
わたしも直球のアメカジスタイルの洋服はほぼ着なくなりました。
 
 
 
そこからもう何年ぶりになるんでしょうか。
 
久しぶりにまたウエスタンシャツの袖を通すことにしました。
 
そのきっかけがこの秋フレンチスタイルのテイストを軸にした、
 
「BATEAUX DE SHIPS」からデニムダンガリーのウエスタンシャツが入荷したからでした。
 
 
 
 
あれ?
 
なんでアメリカのウエスタンシャツがフレンチテイスト?
 
ここが面白いところで、
 
 
 
 
フレンチスタイルのお手本と言われる俳優で歌手のセルジュ・ゲンズブールさんが、
 
好んで着ていたのがデニムのウエスタンシャツだったんです。
 
そこからインスパイアされて今回「BATEAUX DE SHIPS」にラインナップされました。
 
そのゲンズブールさんが胸元を大きく開けて着ている姿が、
 
まさに男の色気を感じると評判だったのです。
 
そこから紺ブレ同様にフレンチにウエスタンシャツは欠かせないアイテムとなりました。
 
 
 
 
ということでわたしなりにフレンチスタイルに寄せて色々コーディネートを楽しみました。
 
 
 
 
ベージュのツイード素材のアンコンジャケットに、
 
 
 
 
フランスの「BERNARD ZINS」タータンチェックのパンツを合わせて。
 
 
 
 
タータンチェックのパンツも、
 
フレンチスタイルとして欠かせないアイテムと言われています。
 
 
 
 
残念ながらさすがに貧相なわたしの身体では
 
大きく胸を肌けることは憚れましたので、
 
スカーフを。
 
赤いベレーはフランスの「LAULHERE」のもの。
 
 
 
続きまして、
 
随分前にオーダーで作った、
 
「Ermenegildo Zegna」の生地のチュークストライプのスーツにセットしてみました。
 
 
 
 
アクセントに衿と袖をジャケットから出して。
 
 
 
 
同じくスカーフスタイル。
 
不思議とスカーフを巻くとフレンチな気分を味わえますよね。
 
そしてベレーも同じくフランスの「LAULHERE」
 
 
 
 
ウエスタンシャツと言えばスナップボタンですが、
 
本来作業着でもあるウエスタンシャツは、
 
ハードに着用してもボタンが取れないようにと考えられた物だそうです。
 
 
 
 
靴は「Paraboot」のダブルモンクのウイリアムでよりフレンチ感を演出。
 
 
 
 
 
付けたヴィンテージのバッチもFRANCEのもの。
 
このちょっとお堅く見えるチョークストライプのスーツに、
 
デニムでさらにウエスタンシャツを合わせる感じるが、
 
自分でもいいなと思いました。
 
フレンチ流トラッドの崩し方とでもいいましょうか。
 
 
 
また別日ではツィードのスーツにネクタイも巻いてみました。
 
 
 
 
大事なディテールは隠れますけど、
 
こういうのもありで。
 
 
 
ウエスタンシャツとはいえ、
 
シャツの仕様がそうなってるというだけのことですが、
 
ウエスタンシャツが持つその歴史的文化的背景を意識して着るだけで、
 
まったく気分が変わってきます。
 
それこそが洋服を楽しむ本質かなと。
 
 
 
 
ではまた皆さんのご来店お待ちしております。
 
ありがとうございました。
 
 
 
 
SHIPS なんばパークス店 ベレ兄