SHIPS なんばパークス店
2020
02
Sep
ショップスタッフの徒然日記 番外編 〜こんな人がいるお店 スタッフ渡辺〜
いつも忙しくさせてもらっています。
なんばパークス店の今井です。
昨今、ネットで物を買うことが増えた時代。
だからこそお店に直接来られて
お買い物をされるお客様にとって
私たち販売スタッフはよりパーソナリティーが求められる時代だと感じています。
このブログをご覧のお客様はどんなスタッフにお勧めしてもらいたいですか?
そこでここなんばパークス店にはどんなスタッフがお客様をお迎えしているのか。
皆さんにご紹介したいと思います。
こんな人がいるお店。
第3回はスタッフ渡辺。
彼は入社歴は9年目、メンズドレスクロージング担当です。
それでは彼に4つの質問を用意しましたのでご覧ください。
1.思い出のアイテムについて教えて下さい。
Barbour:Limited Edition by TOKITO

シップスに入って初めて買ったアウターで
先輩に勧められて買ったところからバブアーに興味を持ち、
雑誌を買って調べブランドの歴史や背景を知る事でより服に対して興味を持つようになりました。

その後、定番のビデイルに袖を通し、
そして昨年シップス別注で復刻したゲームフェアは個人的にバブアーの最高傑作
なんじゃないかと思うくらい気に入ってます。
イングランドの防水衣料を扱う小さなお店から始まり、
時代と環境に合わせた衣類の開発をおこなうことで、
イギリスの人達に信頼され、今では世界中のファショニスタに愛されるブランドへ。

この思い出のアイテムは今でも大切に着ています。
今井:
初めてのお買い物にしてはかなりマニアックなところからスタートしましたね笑
TOKITOとのコラボモデル、これは定番のバブアーのオイルドコートとはまた違う感じですね。
渡辺:
はい、これゴアテックスを使ったワックスコーティングの素材で、
オイルドのバブアーを現代流にアップデートした感じです。

今井:
そうですよね、バブアーは元々防水素材がない時代にコットンの生地に
オイルを染み込ませて防水効果を得たものですからね。
あのバブアーがゴアテックスっていうところがかなり面白いですね、
しかもちゃんとメイドインイングランド!

渡辺:
はい、今となってはかなりのレアアイテムです笑
2.ライフスタイルの中で何をしている時が楽しいですか?
身体を動かす事と本を読む事
自分の中で一つの基準があって
”いつでも野球ができる体力を維持する事”
を目標に取り組んでます。
学生時代は野球ばかりしていて、高校では主将もしていました。
シップス入社後は、土日祝日の出勤が多いので草野球をしなくなりましたが、元々身体を動かす事自体が好きなので、
休日や仕事終わりにジムやランニングをしてリフレッシュする時間は楽しく、とても大切にしています。
あと今井さんの影響で山登りも始めました。
早起きして家の近くの山(飯盛山)に登っているので今後楽しみが増えそうです。
また読書は高校の時の10分間読書がキッカケでそこからずっと何かしら読んでます。
ミステリーはジェフリーディーバー、東野圭吾…
文学は村上春樹、安部公房…、ビジネス書やその時話題になったものなどジャンル問わず読みたい本を読んでます。
その中でも特に好きなのが歴史小説です。
戦国時代や幕末の日本史は司馬遼太郎、三国志やキングダムで話題の春秋戦国時代の中国史は宮城谷昌光がすごく好きです。
教科書で習ったような、時代を俯瞰で見るのではなく、
竜馬から見た幕末、新撰組の土方から見た幕末など、
人や立場によって同じ時代をどのように見て感じたかを本を通して体感できるのが一番の魅力です。
今井:
登山に興味もってもらえたことは僕としてもとても嬉しいです笑
野球はメンバーがいないと出来ないスポーツですから、その辺りが継続するには難しいですよね。
そういった意味で気軽に出来るところがランニングや登山のいいところだと思います。
渡辺:
はい、時間と場所は自由ですし、縛りがないのはいいですね。
ジョギングは汗をかくことでリフレッシュできて、
登山は木々の中を歩くだけでストレスの発散になります。
やはり身体が資本なので、これからも継続していきたいです。
今井:
そして、さすが渡辺さん、
読書もかなりマニアックなところいってますね笑
渡辺:
いえいえ笑
歴史関係はほんとに奥が深くて、ひとつの歴史にも、いくつものストリートがあるのでのめり込んでしまいます。
今井さんもぜひ!笑
今井:
あー、はい、そーですね、、、笑
3.自身の服選びの基準があれば教えてください。
服選びの基準は気分の上がる服を着る事です。
その中でのこだわりはネイビーとシンプルな服装。
私自身目立つ服装は好きではないので、無駄がなく清潔感もあり、
そしてさりげない主張と洒落感があり、機能的なものに惹かれます。
服屋としては個性が重要視されますが、
無理するぐらいならシンプルでも自分の好きなものを自由に着ればいいんじゃないかなぁと思ってます。
もちろんデザイン、素材、シルエットも大切な要素だし、
各国の服の発祥や考え方を出来る限り理解することは凄く重要で、
その上で自分らしく表現出来るようゆっくり楽しんでいきたいです。
今井:
確かに渡辺さんは基本的に大人しめのコーディネートが多い気がします。
しかし、ベーシックながらにもチョイスするアイテムへのこだわりは半端ないですよね。
その辺りに服屋らしさを感じます。
渡辺:
ありがとうございます、
たまに柄物もチャレンジはするんですけどなかなかしっくりこなくて、
そこに無理する必要もないかなって結論に達しました。
先輩方を見ていると、また年齢と共に似合うものが増えてくるんじゃないかと思ってますので、
またいずれは自分らしさを追及した個性も表現していきたいです。
4.接客で心がけてる事はどんな事ですか?
買い物で色々な服屋さんを巡る中、私がいつも嫌だなぁと感じてる事があります。
それは試着と押し売り的な会話です。
まず試着ですが、勇気を持って声を掛けて試着しても、これが似合ってるのか?
自分の好みか?サイズは?という色々な決定を瞬時にしないといけないし、
もし断った時のスタッフの人の落胆する表情を想像すると全然楽しめない。
あと会話も初対面なのに、「すごく似合ってます!、馴染み過ぎて普段から着てそうですよね!」
「これ可愛いですよね!」「こんなん持ってそうですよね!」的な、
「もう絶対嘘やん。持ってないから試着したし、そもそも可愛いって何?」
この店員さんわかってないなぁ、、、と思いつつ断れないので、
押し売りに負けていつも買ってしまってました、、、笑
今までの経験から私が心掛けている事は、
お客様のライフスタイルや目的を出来る限りお伺いした上で提案し、
正直な感想を伝える事です。
私はシップスの服が好きでこの会社に入社したわけですが、
その理由は客としてシップスで買い物したときに、
スタッフが丁寧に話を聞いてくれて、
その上で提案してくれた服が最高に感動したからです。
服を買うという事は、試着や会話も含めて一つのストーリーとしていつまでも心に残る素敵な体験です。
まだまだ未熟ですが、私自身一人でも多くのお客様にそう感じて頂けるようこれからも頑張っていきます。
今井:
どうやら、渡辺さんは過去の買い物経験でかなりの嫌なトラウマを抱えてしまったようですね笑
確かにお客様でも売り付けられるんじゃないか、と感じてる方も多くいらっしゃると思います。
渡辺:
そういうお店って、買い物しても結局はもう二度と行かなくなるんですよね。
僕としては、またお買い物に来て頂きたい。
だから自分がされて嫌な接客はお客様には決してしない。
これは自分の接客ポリシーでもあります。
今井:
確かに渡辺さんの言う通り。
押し売りと心のこもったお勧めはまったく別物ですからね。
そこはちゃんとお客様にも伝わると思いますよ。
では、最後に秋の立ち上がりシーズンに入ってきましたしたので、
今、入荷しているアイテムの中から渡辺さんのお勧め商品があれば教えてください。
渡辺:
こちら、定番に近いアイテムですが、ロロピアーナ社の生地を使ったジャケット。

ウール、シルク、カシミアの三者混素材のジャケットで、
控えめながらに、はっきりしたチェックの個性もあり、

柔らかな素材感と相まってとても着心地もいいです。
何より着て行くってシチュエーションの幅の広さ、

ビジネスからゴルフまで、何方にも似合うジャケットじゃないかと思います。
今井:
縫製の良さも袖を通すとわかりますよね。
渡辺:
はい、とにかく僕好みのジャケットなんです笑
今井:
さすが、ミスタースタイリッシュスタンダード!
渡辺さん、ありがとうございました。
そして、ここまでお読みいただきました皆さま、
ありがとうございました。
シップスではYouTubeチャンネルもスタートしました。
メンズクロージングのバイヤー今村によるシップス45周年記念別注アイテムのご紹介をしておりますので、
ぜひご覧下さい。
またなんばパークス店のインスタグラムも宜しくお願い致します!
ではまた。

今井、渡辺