SHIPS なんばパークス店
2021
11
May
カレッジTシャツとTAKE IVY物語 〜ショップスタッフの徒然日記〜
いつも忙しくさせてもらっています。
なんばパークス店の今井です。
残念ながらなんばパークス店は今月末まで休業延長となりました。
1日でも早く皆さんとお会いしたいというのが本音です。
休業中ですが商品は再開に向けて入荷してきております。
新しく入荷してきた商品の中に、
あっ!
これ欲しい!
とわたしが思ったTシャツがあったんでご紹介します。

こちらチャンピオンのTシャツなんですが、
アメリカのカレッジプリントが施されたものでして、
特にこれ欲しい!と思ったポイントが
T1011(ティー・テンイレブン)と呼ばれる、
歴史あるチャンピオンのTシャツシリーズの中でも、
古くからメイドインUSAにこだわったTシャツがあるんですね。

縫製はもちろんのこと原料のコットンもメイドインUSAで、
しっかりと厚みのあるアメリカものらしいボディにカレッジプリントと、
服屋にはたまらない本物の空気感が伝わるTシャツなんです。
そもそもカレッジロゴをスウェットやTシャツに初めてプリントして販売したのがこのチャンピオン社なんです。
もっと言うと世にスウェットやTシャツを最初に送りだしたのもチャンピオン社。
そしてこのアメリカンカレッジと言えばアイビースタイルの基本。
そのアイビーの正確なお話をさせてもらうと、
いわゆるアイビーリーグと呼ばれる大学は
アメリカ東部の8大学を差します。
ハーバード、イエール、プリンストン、ペンシルベニア、ダートマス、ブラウン、コーネル、コロンビア。
その学生たちのスタイルが50年代あたりから日本でも人気となり、
アイビーとして紹介され、
当時は大ブームとなったわけです。
シップスでは「TAKE IVY」という
当時の教科書的存在の書籍の復刻版を販売してまして、
その時代の空気感を見ることが出来ます。

さすがにアラヒフのわたしでもアイビーはリアル世代ではありませんので、
先輩たちから聞いてアイビーを知ることとなったんですが、
長らくシップスで働く上でスタイルの根底としてこのアイビーっていうものが頭の片隅にあります。
リアル世代ではないので偉そうなことは言えないですけど、
アイビーってなに?ってところから追求していくと、
アイビーとはファッションというよりライフスタイルのことなんです。
その学生生活は当時のアイビーリーガーたちの上流階級の家庭や家柄からにじみ出るものがあって、
そうした中から生まれたTPOに沿った学生らしい装いがありました。
ものではなくライフスタイルやったんですね。
アイビーの本質はそのインテリ的な格好よさというか。
その空気に憧れて当時の日本人はアイビーを楽しんだわけです。
アイビーの教科書である「TAKE IVY」はそのライフスタイルの一瞬を切り取ったものでした。

実はこのカレッジTシャツと「TAKE IVY」は
日本のファッションシーンにおいてとても深い縁があります。
60年代半ばまでの日本ではTシャツ一枚で街を歩くという習慣がなかったんです。
戦後日本国民の中でTシャツは下着でしかなかった。
しかし「VAN」の創業者石津さんはなんとかTシャツを一枚で着ることの格好良さを伝えたいと考えていました。
そのきっかけがこの「TAKE IVY」の発売でした。

そこに載っているアメリカの学生が自分たちの学校の名前を刻んだTシャツを着ている。
「アメリカのアイビーリーガーが今着てるのはこれだ!!」
って感じでカレッジロゴの入ったTシャツを
VANで売り出したのがきっかけで爆発的にヒットし、
広く日本でもファッションとしてのTシャツが普及していったのでした。
実はこんな興味深い物語があったんですね。
常にファッションというものは時代のなかを巡っています。
そして今またトレンドのひとつとして、
アイビー的アメカジだったりアメトラだったりのテイストを取り入れて、
楽しむ空気があると思うんですね。
前々回でもフレンチアイビーの話をしましたが、
あくまで今は当時のドンズバなものよりニュアンスを取り入ることが、
お洒落と感じるんじゃないでしょうか。
そう言った意味で今ご紹介してるこのTシャツって、
気軽にアイビー気分を取り入れるのにちょうどいいアイテムなんですよね。
ではせっかくなんでこのTシャツたちを使って、
今シップスで取り扱いのあるアイテムで
コーディネート紹介をしてみたいと思います。
まず始めはこちらから。

ChampionTシャツ: 112-12-1066 ¥6,490(inc.tax)
イエール大学のネイビーに白抜きのプリンスT。
アメリカコネチカット州にて創設1701年という歴史ある大学です。
全米最難関のロースクールがあって多くの政治家がここから輩出されているそうです。
ではこのイエール大学を使ったコーディネートがこちら。

ISLAND SLIPPER: 115-33-0095 ¥17,600(inc.tax)
BARRY BRICKENチノパンツ: 113-13-2377 ¥17,930(inc.tax)
オールメイドインUSAで固めてみました。

Tシャツ一枚コーデですが、
粋なブラウンのアメリカ製のキャップ、
全体的に濃い目の色使いで大人な雰囲気があります。

同じくアメリカ製のバリーブリッケンのチノパンツの裾は
軽く無造作にロールアップしていただければ。
そしてこのアイランドスリッパのオレンジの色、
とってもいいですよね。
続きまして、
同じくイーエル大学の色違いを。

ChampionTシャツ: 112-12-1066 ¥6,490(inc.tax)
すっきりさっぱりしててイーエルのロゴに品があっていいですよね。
コーディネートを組んでみたのがこちら。

Gramicci: 113-32-0256 ¥11,990(inc.tax)
new balanceM920: 115-43-1072 ¥30,800(inc.tax)
白の色を活かして迷彩の柄を軸にした組み合わせです。
差し色のパープルのキャップがポイント。

そしてカラーリングが粋なニューバランスM920を。
大人のスポーティーなコーディネートです。

正直アイビーに迷彩のイメージなんてないんですけど、
アメリカンな気分でキャンプなどのアウトドアなコーディネートを楽しむのにオススメです。
続きまして、
こちら

ChampionTシャツ: 112-12-1067 ¥6,490(inc.tax)
(注※こちらオンライン掲載ございません)
気付いた方いらっしゃいますか?
UCLAはアメリカの西海岸、
カリフォルニア州最大の都市ロサンゼルスにある州立大学です。
なので正直アイビーリーグには属さない大学ですが、
アメリカでは名門中の名門大学です。
このロゴを見ると「ザ・アメリカ」って感じがしますよね。
敢えてこのUCLAでアイビーチックなコーディネートをしてみました。

Gramicci: 113-32-0191 ¥8,580(inc.tax)
GITMAN VINTAGEシャツ: 111-13-5575 ¥23,980(inc.tax)
Bentleyストライプネクタイ:118-23-2692 ¥13,200(inc.tax)
MOONSTARスニーカー: 115-43-1117 ¥9,900(inc.tax)
GRILLOカンカンハット: 118-50-0045 ¥7,480(inc.tax)
わたしも早くこのタイドアップにTシャツのレイヤーコーデやってみたいです。
Tシャツはジャストよりややオーバーサイズめに着るのがポイントでしょうか。
アメリカ製のギットマンのシャツにアメリカ製のベントレーのネクタイ。
このザクッとした感じはヨーロッパのアイテムにはない雰囲気ですよね。

わたし的には出来ればこの上にコンブレを重ねたいです。

そしてグラミチのショートパンツを合わせてタイドアップをスポーティーに。
このムーンスターのオールドテイストのキャンパススニーカーが雰囲気を出してくれます。
ソックスはライン入りの白いソックスがいいですね。
カンカン帽はハードル高いですが、
個性の演出には欠かせません。
ではラストになりますがこちら。
ハーバード大学。

ChampionTシャツ: 112-12-1065 ¥6,490(inc.tax)
世界的にもアイビーリーグとしても最難関といえるハーバード大学。
マサチューセッツ州ボストン近郊のケンブリッジにあります。
イギリス植民地時代の1636年創立とアメリカ最古の大学です。
合わせてみたコーディネートはこちら。

Gramicci: 113-32-0191 ¥8,580(inc.tax)
JAMSアロハシャツ: 111-51-2952 ¥15,400(inc.tax)
SLAND SLIPPER: 115-33-0095 ¥17,600(inc.tax)
GRILLOストローハット: 118-50-0046 ¥7,480(inc.tax)
ハーバードの学生がアロハシャツを着てみたら。
そんなイメージで。
色合わせがとても上品ですね。
ホノルル発のアロハシャツブラント「ジャムス」に別注した、
ブラウンカラーのアロハシャツがとっても渋い。
大学の煉瓦の色を彷彿させます。
アロハシャツといばレーヨン素材。
このテロっとした生地感が休みの日には心地いいのです。

そして足元もハワイメイドのアイランドスリッパで。

アイビーリーガーらしく上品に。
本格的な夏がくれば休日はこんなスタイリングを楽しみたいです。
気が付けばグラミチのショートパンツが多くなりましたね。
なんせわたしの休日がほとんどグラミチなもんで 笑
アイビーを知ってアイビー由来のアイテムを着るとまた気分も違うでしょ?
男の服にはいろんな歴史があるんですよね。
その文化的要素も含めてお洒落を楽しめれば、
ファッションも味わい深いものになります。
長くなりましたがお付き合いありがとうございました。
ではまたのご来店お待ちしております。

なんばパークス店 今井