SHIPS なんばパークス店
2021
09
Feb
こんな人がいるお店スタッフ木下編Part2 〜ショップスタッフの徒然日記番外編〜
いつも忙しくさせてもらっています。
なんばパークス店の今井です。
今日は対談形式で木下さんの魅力を引き出したいと思います。
では引き続きこんな人がいるお店スタッフ木下編Part2をご覧下さい。
木下:
Part1でもお話しさせてもらった通りアメリカの物好きの自分なんですが、
かといってそこばかりにこだわってる事は全くありません。
最近良く履いてるパンツが「BLESS」のOVER JOGGING JEAN。

BLESS自体はベルリンとパリを拠点にしてるデザインチームなんですが、
こちらはusedやvintageのパンツを再構築して作り出す人気シリーズ。
前側はNIK、、、
今井:
キノッピ、ちょっと待って!!
ごめん、商標権の問題があるから、
表記ボカすよ!笑
木下:
すいません!笑
えっと、前側はNIK◯のスエット、後ろ側はLev◯◯のホワイトデニムの再構築。

そうなんです、アメリカ始まりの某スポーツブランドとデニムの某ブランド!
で、去年特に自分の中でもスウェットパンツがまたかなり来てたこともあって、
好きな要素詰め込まれすぎたお気に入りアイテムです!

アソートの商品なんで色もいっぱいあるですが
生成りのスウェット×ホワイトデニムがかなり惹かれました。
自分は買い物下手くそなので、買って満足…
みたいなモノもいっぱいあるんですが、これは全然違いました。
フランス製で流行に左右されないモノ作りの雰囲気…
そしてアメリカの無骨の雰囲気…
いや、色んなことを無視して好きなモノ同士の合わせ…
スタイリングが毎回楽しいアイテムです。

まさにUNISEX・AGELESS・TIMELESS・BORDERLESS 、
永く愛用される洋服であるというBLESSのモノ作りの良さが伝わってくるくるアイテムです!
履きすぎてデニムの裾が擦れまくってますが、
それもまた愛着ですね。
BLESSのウェアやインテリアやアートのモノ作りから
プロダクトまで面白いものばかりなので、
気になった方は調べて見て下さい。

今井:
キノッピ、ありがとう!
相変わらず熱がこもっていてとても服愛を感じます笑
BLESSはマルタンマルジェラの初期のころからアクセサリーなどを一緒に手掛けていたりと、
今となっては実力派ブランドとしてとても成長したよね。
ではここでもっと皆さんにキノッピを知ってもらいたいと思うので、
もう少し掘り下げて質問しますね。
今井:
キノッピにとっての服選びの基準を教えてもらえますか?
木下:
はい、
自分の中で服を選ぶ時っていうのが、
買う時とその日何を着るかと2つあるなと思ったんで分けてお話します。
まず買う時の基準なんですが、
シーズン前から前もってトレンドや気分をふんわり描いた中で、
まずは気に入ったその物、アイテムだけをしっかり見ます。
これがブランドの成り立ちや生産背景も含めてどういいのか、さらに着ててテンションが上がるか。
この時点では、これに何合わせるかっていうスタイリングのイメージは正直してるようでほぼしてません笑
今井:
普通、先に何合わせよっかなっ?てならない??
木下:
僕はそのアイテム自体の本来の良さを見たいので、
ブランドが提案するルック通りのスタイリングを一旦考えたくないからです。
あくまで一旦ですけどね。
そもそもブランドが提案するコーデに捕らわれてしまうと、
人と同じ合わせになるじゃないですか。
今井:
それはとってよくわかる。
まずはそれを選んだこと、
そしてそれをコーディネートすることにオリジナリティーやアイデンティティを大切にしたいよね。
でもひとつ問題として買って帰ったときに合わすものがない!!ってことがあるんじゃないの?笑
木下:
その通りでよくあるんです笑
ただ、合わすものが無かったらそれに合うものをまた買い足すだけ、
って考えてるタイプです。
今井:
それってさ、、、?
木下:
はい、お金かかりまくります…笑
今井:
ではあとその日の着る服選びの基準は?
木下:
ざっくり言うと感覚になります。
ただ、洋服屋が感覚で決めるとかになると説得力が全くないと思うので、
今回そこを自分なりに少し掘り下げていきます。
これは今までの買い物経験、そして失敗からたくさんの学びがあって、
そこから自分なりのスタイルが確立出来てそれが選ぶときの感覚となってます。
自分で言うのもなんですが、
かなりの勉強と経験をしてきました。
生意気なこと言ってすいません....笑
今井:
ってことは相当失敗もしてきたよ、っていう自負があるってことね笑
木下:
はい笑
で、その選ぶ基準の中心になるのが間違いなく「テイスト」です。
絶対にテイストを纏めてスタイリングを組むってことではなくて、
アイテムそれぞれの生産背景を知った上でそこを敢えてガチガチに纏める。
またはそこを知った上で遇えて外す。
ここ結構重要で、テイストを理解し、
知ってる知ってないでスタイリングの深さは全然違うと思いますし、
最近の若い子に多い(自分もまだ若いですが...笑)
単にインスタグラマーをなぞってるだけのスタイリングなんかすぐにわかっちゃいます。
それを否定するわけではないですけどね。
けどそういう人は残念ながら、
僕からするとお洒落やな、ってならないです…
って、上からすいません.....笑
今井:
うん、かまへんよ笑
流行ってるから着る、皆が着てるから。
みたいなことで洋服を掘り下げずにただ着てるだけだと
上っ面だけのお洒落で終わってしまうってことよね。
木下:
そういうことです!
正直普通の人だとそれでもいいと思うんですけど、
ただ僕は洋服屋なんでそこを大切にしてるんですね。
生産国なのか、アメリカでも西なのか東なのか、カルチャーなのか、サーフかミリタリーか…
さっきの話では一旦横に置きましたけど、ブランドの空気感とか、
もう色々あるんで上げきれないんですが、
そこを感じ取る「力」みたいなのが自分のスタイリングを作っていってるんじゃないかなって思ってます。
結果その日着る服の選び方は気分になるんですが、その気分の中に、
スタイリングを組むにあたって先程の話みたいなことが含まれてます。
とは言え!!
洋服は自由なので、テンション上がって自分がカッコいいと思ってればなんでも◎
今井:
結局、そうなるんかい!!!笑
木下:はい!笑
それも全部、昔お世話になった先輩の森さんをはじめ、
僕が最初に働いた今はなきSHIPS BLUE STOREのみなさん、
日高さん今井さん高島さん小口さん先輩方の元で働きながら勉強し、
暇があれば服屋へ行き、
買い物の失敗も繰り返してきた結果、今の僕があります!
今井:
なるほど〜。
キノッピありがとう。
恐らくこれを読んで下さった方はキノッピの服愛を充分理解してもらえたと思います。
彼はとにかく勉強熱心で情報収集力も半端ないです。
そこに私たち服好きの先輩達に揉まれながら、
いろんな物を吸収して、成長の糧としています。
今、もっとも頼もしい若手なんじゃないでしょうか。
ぜひ店頭で彼の魅力に触れて欲しいと思います。
ではまた明日は続きまして彼の好きなブランドについてお届け致します。
お楽しみに!

なんばパークス店 今井