SHIPS なんばパークス店

2022 16 Sep

オーダーフェアでスーツを作りましょう。 〜ショップスタッフの徒然日記~

いつも忙しくさせてもらっています、

 
シップス なんばパークス店の今井です。
 
 
 
前回のブログでもお伝えしましたが、
 
本日、9月16日(金)より10月16日(日)までオーダーフェアを開催致します。
 
スーツジャケットのフェア特典は
 
エルメネジエウドゼニア、
 
 
 
 
ドーメル、松希の各バンチのスペシャルプライス、
 
 
 
 
また3年間の補正無料。
 
シャツは共生地のポケットチーフサービス、
 
ネーム入れなどオプションを2つまで無料。
 
 
さらに期間中はプラス10%の期間限定メンバーズポイントをプレゼント致します!
 
ぜひこの機会にオーダーをお楽しみいただけたらと思います。
 
 
 
先日のことですが、
 
日本のマーチャント(生地商社)「株式会社松希」の伊藤さんに声を掛けていただいて、
 
生地の展示会にお邪魔してきました。
 
 
 
 
そこで伊藤さんより色んな生地の話を伺って来ました。
 
 
 
 
今シーズンの生地バンチから実際製品にしたものを展示会で陳列していました。
 
 
 
 
こちら「タリア・ディ・デルフィノ」に松希さんが別注した生地です。
 
「MONUMENTコレクション」というシリーズで、
 
17.0ミクロンという究極の細番手の糸を使って、
 
特殊な技法を用いて経糸をダブルにするとこで生地の肉感やハリコシを表現。
 
英国のビスポークの世界観を表現しつつ、
 
超細番手ならではのなめらかさもあるという、
 
イギリス生地とイタリア生地のいいとこ取りをした生地なんです。
 
 
 
 
 
↑因みにこの生地は美しいパープルなんですが、
 
あまりに出来が良過ぎてすでに完売したそうです。
 
伊藤さんももう少し仕込んでおけばよかったと後悔されてました、、、
 
 
 
 
糸の細さを番手という数値で表現すると、
 
イタリア生地の一般的な糸の細さは70番手が多く、
 
80番手になると「この生地の糸は細いね!」となるそうです。
 
この生地は94番手ということなので、
 
かなりの極細番手ということがわかると思います。
 
これを特殊な技法で詰めに詰めて織った生地なので独特のハリコシが産まれました。
 
なんで僕たちのような洋服屋が見るととてもひかれます。
 
 
 
 
因みにイギリスの生地は50番手が一般的で60番手で細いとなるそうです。
 
イタリア生地に比べるとかなり太いですよね。
 
だからイギリス生地はとてもハリコシがあるのが特徴なんですよ。
 
糸が太いのでその分だけ丈夫ですしね。
 
今後皆さんが生地を選ぶ上で一般的な見解として、
 
イギリス生地=しっかりしてて硬い
 
イタリア生地=しなやかで柔らかい
 
がそれぞれの特徴を表現するのに分かりやすいでしょうか。
 
 
 
 
続きまして、
 
こちら「タリア・ディ・デルフィノ」が今飛ぶ鳥を落とす勢いの
 
イタリアを代表する某高級メゾンで使用していたものを昔のアーカイブから再生した柄です。
 
 
 
 
そう聞くとめちゃくちゃ格好よく見えてきます。
 
 
 
 
いや、
 
実際めちゃくちゃ格好いい。
 
この大柄グレンチェック、
 
おしゃれ過ぎますね。
 
 
 
次に、
 
 
 
 
こちらも「タリア・ディ・デルフィノ」の生地、
 
生地を仕上げる際に蜜蝋を用いたハニーウェイフランネルです。
 
ピッチの開いたストライプが格好良過ぎます。
 
 
 
続きまして、
 
イタリアビエラ地方の高級生地メーカー「マルラーネ」
 
 
 
 
最高級ラインのサルトリアル「FIORE」シリーズ限定で
 
特別に開発したカラーバリエーションが魅力の生地です。
 
 
 
 
スーパー120'Sのしなやからさが魅力で
 
とにかく色がめちゃくちゃ綺麗!
 
カラーバリエーション豊富なのも魅力です。
 
 
 
 
高密度に織られた生地はイタリア生地ならではのドレープ感がたまりません。
 
 
 
続きまして、
 
今季注目も英国生地。
 
「マーリング&エバンス」から。
 
 
 
 
イタリアの緯糸は基本しなやか重視で1PLYですが、
 
対して英国生地の緯糸はしっかりとした目付、
 
シワにも強い2本の糸を撚り合わせた双糸2PLYが多いとされています。
 
なんで英国といえばパリッと張りのあるしっかりした雰囲気が出せるのですが、
 
さらにもう一本糸を加えて撚糸したものが3PLYです。
 
 
 
 
この「マーリング&エバンス」の3PLYは英国生地らしい重み弾力ハリコシといった、
 
英国ビスポークで重要な要素を全て備えています。
 
このヴィンテージ感はヘビィーウェイトならではの雰囲気で、
 
服好きにはたまらないと思います。
 
ザ、イギリス生地って感じですね。
 
 
 
 
写真のようなブレザーの生地に最適です。
 
またこの張り感はパンツを作っても良さそうですね!
 
まさに服屋好み、
 
スタッフの皆さんにおすすめです。
 
 
 
次も英国生地、
 
まさに今世界的に注目を集める「ラッシャー・ミルズ」
 
 
 
 
実はシップスでも既製品のスーツで5、6年前に採用していた生地メーカーなんですが、
 
伊藤さんいわく、
 
それまで日本ではそこまで注目されてなかったんですが、
 
シップスで使われるようになってから各社セレクトショップで人気になったそうです。
 
 
 
 
わたし個人的にもかなり好きな生地メーカーです。
 
特にこのキャバリーツイル、
 
これもめちゃくちゃヴィンテージ感溢れてて格好いい。
 
 
 
 
なにを隠そう、
 
実はこの生地、
 
某英国のコートと言えば!な、
 
タータンチェックで有名な某ブランドで、
 
80年代から90年代にかけて採用されていたツイルの生地を復刻させたもです。
 
↑特にこの色のトレンチコート良いですよね!
 
これでスーツ作ったらめちゃくちゃ格好いい。
 
ヴィンテージ感があってハリコシびんびん!
 
服好きにはたまりませんよね。
 
 
 
今英国の流れがイタリアでもあるらしく、
 
傾向としてイタリアの生地メーカーもイギリスの生地に似せたテイストの物を、
 
多く打ち出しているそうです。
 
それが前出の「タリア・ディ・デルフィノ」なんかもそうなんでしょうね。
 
 
 
 
あとこちらの展示会のメインである来春夏の生地も見せてもらいました。
 
英国調のサマーツィードがとっても気になりました。
 
 
 
 
伊藤さんの話によると、
 
やはり為替の影響がかなりあるとのことで、
 
来年はまだまだ生地値が上がるとのこと。
 
テーラー屋さんなんかは今後の値上がりを考慮して、
 
なんと来年分の生地を今年のうちに仕入れたところもあるそうです。
 
とにかくそれぐらい値上がる可能性が高いとのことで参りました、、、
 
 
 
あとわたし個人的にぶすっと刺さった生地なんですが、
 
 
 
 
こちらは「ラッシャー・ミルズ」のクラシックシリーズで、
 
 
こちらのブランドのワイドストライプがクラシック過ぎて泣けます。
 
これはぜひとも3ピースで作っていただきたい!
 
 
 
あととてもリーズナブルかつおしゃれな生地を見付けました。
 
 
 
 
しかもサステイナブル!
 
このシリーズは不要になったニットなどのウール製品を回収し糸にしたもので、
 
回収・紡績・織りとそれぞれの分野で国内をリードする尾州の企業が担当、
 
再生ウールの課題だったクオリティ面を克服、
 
尾州エリアの企業が共同で研究開発して生み出した生地を
 
海外での仕入れ経験から培った松希のセンスで色の再現や風合いに拘った、
 
尾州企業と松希のコラボレーションサステイナブル生地。
 
こちらサステイナブルを介して日本のものづくりの素晴らしいさを感じことが出来ます。
 
 
 
 
ほんとに風合いが古着っぽいヴィンテージ感があって色目も抜群。
 
これでジャケットもいいですけど、
 
ベスト作っても良さそうですね。
 
しかもなんとプライスも一番安い値段設定なんです。
 
ジャケットで¥61,600(inc.tax)  ベスト¥24,200(inc.tax)
 
おすすめです!
 
 
 
 
その他ジャケット用の生地も多数用意しております。
 
 
 
 
英国のカントリーテイストであったり、
 
 
 
 
美しい色のコーデュロイであったり、
 
 
 
 
イタリアのセンス溢れるソフトツィードであったり。
 
 
 
 
おすすめしたい生地がたくさんあり過ぎてここでのご紹介では限界なので、
 
ぜひ店頭に見に来て下さい。
 
わたしがアドバイスさせていただきながら一緒に選びますので!
 
 
 
ではまたのご来店お待ちしております。
 
ありがとうございました。
 
 
 
 
シップス なんばパークス店 今井
 
 
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