SHIPS なんばパークス店

2023 19 Oct

タキシードをもっと身近なものに。 〜ベレ兄さんの徒然日記〜

いつも忙しくさせてもらっています、

 
SHIPS なんばパークス店の今井です。
 
 
すっかり涼しくなりましたね。
 
やっと秋。
 
そして秋は結婚式シーズンでもあります。
 
そうなるとフォーマルウェアが必要だ!
 
という方も多くいらっしゃいます。
 
 
 
 
今年はたくさん結婚式が開かれるようになっていて、
 
いつもの日常に帰った感じが嬉しくなります。
 
そしてとある顧客さまも結婚式に出席されるという事で、
 
わたしの元へ相談に来られました。
 
 
 
 
ご友人の結婚式に出席されるそうですが、
 
「一度タキシードを着てみたいんですよね〜。」
 
とのことでした。
 
「いいですね!!」
 
わたしもタキシードにチャレンジしてみたいという心意気が嬉しく思いました。
 
顧客さまもなんとなくタキシードの着こなしというものはイメージ出来ておられましたが、
 
おさらいで簡単にコーディネートに必要なアイテムを確認していったんですが、
 
 
 
 
顧客さまから、
 
「いい感じに崩してみたいんです。」
 
なるほど〜。
 
「シャツはウイングカラーじゃないと駄目なんですか?」
 
という質問に、
 
ついついウィングカラーで、、、
 
 
 
 
と、
 
決まり文句のように言ってしまいがちでしたが、
 
一瞬考えたのち、
 
「いや、ブロードのワイドカラーでもいいんじゃないですか?」
 
とお答えしました。
 
 
 
 
顧客さまが求めてるイメージに自分の感覚も寄せていきました。
 
拝絹というシルクの衿が付いたジャケットになるので、
 
 
 
 
一般的な結びさげのネクタイはいまいちなので、
 
蝶ネクタイをおすすめしました。
 
敢えてカマーバンドもなし。
 
 
 
 
 
靴はエナメルではなくカーフのストレートチップで。
 
 
 
 
かしこまった言い方すると準礼装であるタキシードを略礼服的に着こなしてみる。
 
この感覚楽しいな〜と。
 
タキシードをもっと身近なものに。
 
 
 
 
わたしの中でもフォーマルウェアという文化が、
 
今大きく変わってきたという感覚がとてもあります。
 
今までの接客ではルールに則った着こなしをお勧めしていました。
 
それはお客さまが恥をかかない為に。
 
 
 
 
パンデミックを経て、
 
非日常の空間で人が集まる喜びを色んな形で表現していいんじゃない?
 
そう考えるようになりました。
 
 
 
 
でもね、
 
わたしは服屋なんで最初にルールのお話をします。
 
それを知った上で崩していく。
 
「敢えて、、、、〇〇〇」
 
ここが大事で、
 
基本を知って崩すのと、
 
知らなくて崩すのではまったく違います。
 
 
 
 
それは、
 
基本のトラッドスタイルがあって、
 
アイビーとは、、、
 
英国調とは、、、
 
それと一緒ですね。
 
着崩しの意味。
 
そこは若いショップスタッフにも伝えたいことです。
 
 
 
 
 
そして西洋の基準からするとタキシードは昼に着ません。
 
じゃあやっぱりタキシードは昼の結婚式には着れない?
 
 
 
 
いやいや、
 
それがね、
 
面白いもので日本は日本で独自のフォーマル文化が出来上がりました。
 
結婚式には黒いスーツに白いネクタイというフォーマルスタイル、
 
これは日本独自の文化で西洋の人の目からは奇異に映るそうです。
 
恐らくは紋付袴の白黒から来てるとも言われてますが、
 
西洋人そんな格好しません。
 
 
 
 
また日本では昼と夜に服装を変えるという文化もありません。
 
そういった意味でいまでは昼にタキシード、
 
無しじゃないんですよね。
 
そうして独自文化の元、
 
新しい価値観も生まれてきて、
 
今の時代感覚としては堅く考えず新解釈を取り入れた装いを楽しむ。
 
めちゃめちゃいいことかなとわたしは思いました。
 
 
 
 
 
顧客さまのお話に戻しまして、
 
最後、
 
タキシードの色を悩まれていました。
 
 
 
 
SHIPSの既製品ではブラックとネイビーの2色をご用意しております。
 
正統派という意味ではブラックですが、
 
お洒落な色という意味ではネイビーもいいかなーと。
 
わたしもどっちが良いかとても悩みました。
 
結果、
 
わたしも顧客様もネイビーがいいですね!
 
 
 
 
ってことになりました。
 
ネイビーのタキシードを格好良く着てる顧客さまのお姿が目に浮かんだんですよね。
 
 
 
 
敢えて正統派コーディネートでないのであれば、
 
フォーマルの場で着る普通のネイビースーツのように着こなしてみる。
 
 
 
 
あ、
 
めちゃ格好いい!!
 
だから蝶ネクタイもネイビーでまとめることにしました。
 
 
 
 
気張らないタキシードスタイルの完成。
 
わたしも納得の良いお勧めが出来て安心しました。
 
 
 
 
今、
 
SHIPSではフォールウェアにとても力を入れています。
 
その気合をホームページでも感じていただけます。
 
ホームページ内のウェブマガジン、
 
「SHIPSMAG」にて
 
「30のフォールFAQ」というコンテンツを用意しています。
 
 
 
 
ここでは大きく3つにわけて、
 
 
Part1 タキシードの基本
 
Part2 結婚式スタイルのギモン
 
Part3 弔辞の心得
 
 
それぞれのシーンについて基本を分かりやすくFAQでおさらいしていただけます。
 
ぜひチェックしてくださいね。
 
 
 
 
あとはここだけの話ですが、
 
わたしたちは密かに「フォーマルブック」という冊子を作りました。
 
 
 
 
ここには全国のショップから20名のスタッフが、
 
それぞれのフォーマルに関する思いを綴っておりまして、
 
とても読み応えのある物に仕上がっております。
 
 
 
 
 
SHIPSのスタッフの中でもフォーマルに対する価値観や考え方はそれぞれで、
 
保守な人もいれば攻めた考えの人もいる。
 
でもどのスタッフも時代に合わせたフォーマルを取り入れることは大切と語っています。
 
この中でわたしもお話をさせてもらっています。
 
接客したときのエピソードを中心に、
 
ここでもお話したように非日常をその方らしく楽しんでもらいたい。
 
 
 
 
たくさんの人に読んでいただきたいところですが、
 
数に限りがありますので、
 
興味のある方は店頭にて「このブログを見ました!」
 
と各店舗のスタッフに伝えていただければ、
 
こっそりとお渡しします 笑
 
 
 
ということで、
 
フォーマルのことならSHIPS!
 
ぜひ皆さまのご来店お待ちしております。
 
ありがとうございました。
 
 
 
 
SHIPS なんばパークス店 ベレ兄