SHIPS なんばパークス店
2025
26
May
世界遺産の近畿最高峰に登る 〜ベレ兄さんの休日〜
いつも忙しくさせてもらっています。
なんばパークス店の今井です。
今日は「ベレ兄さんの休日」ということで、
息抜きブログとして先日行ってきた秘境をご紹介します。
そこは関西でもっとも高く、
いやもっと広くいうと近畿で最も高い場所。
奈良県の南方面の遥か山奥、
近畿最高峰であり日本百名山の一つ「八経ヶ岳」に登ってきました。
今回はわたしがいつも行くキャンプ場で偶然3回も一緒だったことをきっかけに友人なった、
京都で料理人をしている友人と一緒に。
出逢いはどんな形で起こるのかわからないもんですね 笑
関西在住の皆さんなら、
奈良の天川村に行ったことがあるという方はそこそこいらっしゃるんじゃないでしょうか?
行ったことなくとも聞いたことはあるという人はいるはず。
大自然に溢れた山間の温泉街。
昭和の空気漂うノスタルジックな街並みが今人気のようで、
バーベキューやキャンプで訪れる人が多い場所。
今回の登山はその天川村役場からスタートします。
大阪市内から電車とバスを乗り継いで3時間ほど。
今日は山頂でテント泊の1泊2日の行程です。
では天川村役場横の天ノ川を渡ってスタート。

今回目指す山頂は2つ、
ひとつは八経ヶ岳 標高1915m、
もうひとつは弥山(みせん)標高1895m。
本日はまず泊地の弥山へ向かいます。

登山口でやる気満々の友人。
では登りましょう。

麓のあたりは杉の植林帯を進みます。

初日は曇り空、、、
集落が眼下に。

黙々と登ります。

気が付けば杉の植林帯を抜けて自然林のブナの森の中へ。
ブナの木は標高1000m前後にならないと見ることが出来ません。

苔のモフモフが現れました。

次現れたのがシラビソ、トウヒの自然林。

この山域は同じ山の中で3種類の樹林帯をみることが出来るんです。

3時間半ほど登ってようやく避難小屋のある弥山川の上流に到達。

橋を渡ります。

この沢で水を確保して山頂に向かいます。

まもなく山頂です。

向こう側にみえるのは八経ヶ岳の山頂。

そして弥山の山頂にある有人の山小屋、
弥山小屋が見えました!
立派な建物です。

はい!
標高1895m無事に登頂!
重い荷物を背負って4時間半ほどかけて到着しました。
素敵な山小屋でゆっくりお布団で寝るのもいいんですが、
やはり自然を直接感じたいということで今回はテント泊。
小屋でテント泊の場所代として1000円を支払い、
キンキンに冷えたビールを購入して我慢出来ずに即乾杯!

待ってました!この時を!
最高です!

そしてそれぞれ自分たちの家を建造しまして、

暫しのんびり過ごす。

友のテントはアメリカの老舗ガレージブランドのもので、
ご覧のように透けるくらい薄く500gを切ってる軽さ。
その分とても高級です 笑

わたしのテントも別のアメリカのガレージブランドのもので670gほど。
いま、
ハイカーたちの中でブームなのが「ウルトラライトパッキング」
荷物を軽量化することでその分距離を歩こう!っていう思考です。
だからお金をかけて軽い道具を使う、
また兼用出来るものは出来るだけ兼用して、
無駄な荷物を極力減らして最小限の物だけをザックに詰める。
そうなんです、、
山道具もこだわるとかなりお金がかかるのはファションと同じ。

今回この場所は最高気温が10℃ほど最低気温が3℃とこの季節としては低温なので、
やはり重たいですが防寒具も必須。
ですが出来るだけ寒さは我慢してでも荷物を減らしたい。
温かさを取るか軽さを取るか、
何を持って行くかを考えるのではなく、
「何を持って行かないのかを考える」
この攻めぎあいを楽しむのがウルトラライトパッキング(UL)の醍醐味です。

では日も暮れ始めたので宴会開始です。
前出のUL話はなんなんや?って話なんですが、
ほんとは100グラムでも減らしたいのに重たいスコットランド産IPAの缶ビールを積んで来ました 笑
クラフトビールってぬるくても美味しいから山に最適。
わたしにとってウルトラライトパッキングはお酒の為にある?!
因みに友はアルコール度数42℃のお酒でULしてきました 笑

そしてあては缶詰のオイルサーディン。
乾き物と合わせて日本酒も?!積んできたのでちびちびと。
のちにこのオイルサーディン缶をテント内でぶち撒けるという酔っ払いによる大惨事が起こったのでした。。。
突然ですですがここで商品紹介!

160-93-0014
allmansright STUFF SACK
¥6,600 (inc. tax)
こちらただのビニール袋ではございません。
いまSHIPSの店頭で買えるULアイテムでして、
「DCF」というなんとスチールの15倍の強度を持つ素材で、
かつ防水性は半永久という特殊素材を使ったスタッフサックです。
わたしはランタンやベッドライトなど山で使う細々したものを入れるのに使っています。
こんな謎スペックにやられてしまうのはやなり服屋で山好きだからですね。

そして晩飯は友もわたしも見栄えはなんですが定番のカレー。
因みにわたしのは玉子入り印の無いメーカーのレトルト。
もちろんご飯は軽量化でお湯を入れるだけのアルファ米です。

お腹いっばい!ご馳走さまーーーーー

ではおやすみなさい〜〜
そして翌日ーーー

朝日を見るために4時半起床。

しかし残念ながら東にどっしりとした雲が、、、

朝日は拝めませんでしたがこんなに素晴らしい雲海の眺め。
美しき山の姿に暫し言葉を失いました。
この景色を見にここまで来たといっても過言じゃありません。

朝ごはん食べてコーヒー飲んでテント畳んで出発。

苔モフモフのテント場ともお別れです。

この日は快晴。

ここ弥山から目の前の八経ヶ岳へ。

コバイケイソウの新芽が芽吹いてます。
ここにやっと春の訪れ。

山頂界隈に咲く国の天然記念物である「オオヤマレンゲ」を鹿の食害から守る為、
鹿避けネットが張られています。
って言ってたら、、、

鹿さん登場。

そしてあっという間に次の山頂に到着。
八経ヶ岳、
標高1915mの近畿最高地点です!
因みにこの山域は1400年続く修験道の行場として世界遺産に指定されてるんですよ。

見渡す限り山々山。

近畿最高峰からの最高の眺め。

もうかれこれ10回程度は来てると思いますが、

何度訪れても感動する景色です。

満足!

では下山していきます。

静かな山の中はもののけの世界。

めちゃ笑顔ですが早く温泉に入りたいと思って歩いてます。

こういう不思議な樹木があるのもこの山域ならでは。

石の上にも何年?!

ブナの古木からエネルギーチャージ!

紅葉の名所である「みたらい渓谷」に降りてきました。

最後はこの気持ちいい渓谷沿いを歩いてゴールの天川温泉へ。

そしてゴールしました!
お待ちかねの温泉です!

ここ天川温泉は昨年リニューアルしてとっても綺麗な温泉になりました!!

中もこんなにお洒落。
2日分の汗を流して綺麗さっぱり!

風呂上がりにこれが飲みたかった!
天川村の日本百名水である「ごろごろ水」を使った「ごろごろサイダー」
お疲れ乾杯!!

うっまーーーい!!

風呂上がり後は天川村をぶらりとしてからバスに乗って帰路へ。
今回の山旅は如何だったでしょうか。
大自然の中に身を置くとエネルギーがもらえます。
そのエネルギーでまた楽しく働ける。
そして皆さんには笑顔のお裾分け。
そんなわたしの休日でございました。
もしこのブログを読んで登山に興味を持たれた方がいればわたしまで声かけて下さい! 笑
ではまたのご来店お待ちしております。
ありがとうございました。

なんばパークス店 ベレ兄