SHIPS 立川店

2015 21 Jul

【ボタンダウンシャツ】 ~男のワードローブ VOL.2~

夏という季節は、洋服が難しくなる季節。

 

冬は重ね着をすれば暖かくなるけれど、 夏は全裸になったって暑いものは暑いし、 もちろん家を出たら全裸になんかなれない。 (家の中でも風呂以外は全裸にはならないですけど・・・)

 

汗をかくし、雨はふるし、カビは生えやすくなるし、 服が傷みやすくなるので、取り扱いにも気を使う。

 

ただし、夏場の洗濯だけは非常に気持ちが良い。 洗ったシャツが、さんさんと降り注ぐ太陽光に照らされながら、

ベランダで風にはためいているのを見ると、

なんだかそれを眺めながらベランダでビールでも飲みたくなる。 ・・・ような気がしないでもない。

 

ということで、今回のお題はシャツです。

しかも、この時期にあえての「ボタンダウン・シャツ」。

とは言いつつ、ボタンダウンシャツについて、いまさらここで語る必要もないでしょう。 ボタンダウンシャツについては、あまりにも多くのことがあちこちで語られているし、 その良さは多くの人が認めているところ。

なので、今回はあえてウンチク抜きでのお話を。 しばし、お付き合いください。

 

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ボタンダウンシャツ、という言葉の響きに、 宿命的に惹かれた時期がある。

僕の中では、 「ビーチ・サンダル」や「バーミューダ・ショーツ」、「コーラ」、「ビール」 といった言葉たちと同列で、 なぜかボタンダウンシャツ、と聞くと夏を連想してしまうのだ。

その理由は、こういうことだ。

 

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女の子の肌のぬくもり、

 

古いロックンロール、

 

洗濯したばかりのボタンダウン・シャツ、

 

プールの更衣室で喫った煙草の匂い、

 

微かな予感、

 

みんないつ果てるともない甘い夏の夢だった。

 

「風の歌を聴け」より 1982年 村上春樹・著 

 

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大学時代に目にしたこの文章が、

今でもずっと脳裏に灼きついていて、

それ以来、夏が近づくとこのフレーズを思い出して、

おもむろにボタンダウン・シャツを着たり、買いたくなってしまう衝動に駆られるのだ。

 

そうしてたまりにたまったボタンダウン・シャツ。

ストライプやらチェックやらバティック柄やら

白無地・紺無地・サックスブルーの無地・ベージュの無地。

長袖も半袖も。

僕のクローゼットの中の棚は、ふた山くらいはボタンダウン・シャツで埋まっている。

 

実際のところ、現代日本の夏はあまりにも暑すぎて、

オックスフォード地のボタンダウン・シャツなんか着てしまったら、

あっという間に汗だくになってしまうのだけれど、それでも。

 

 とまぁ、明かしてしまえば単純といえば単純な理由なわけです。

ふと目にした映画のワン・シーン。

大好きな音楽のアルバム・ジャケット。

小説や、エッセイの一節。

 

みなさんにも、ふと洋服のことを考えて、思わず買いに出かけてしまう、

そんな単純なきっかけがあることと思います。

 

暑いから、寒いから、必要だから、

なんていう理由だけではなくて、

こんなきっかけで服を買ってしまう。

 

そんな習性も、男ならではじゃないかと。

 

同意していただける男性のみなさん、

店頭にてお待ちしております。

 

金子でした。

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