SHIPS 銀座店 <MEN>
『Father’s Day』
こんにちは、シップス銀座店の栗田です。
6月15日は父の日だ。
照れくさいからとか
W杯の日本戦だったからとか、
別に…。といって
プレゼントや感謝の言葉を
贈らなかったという人も
多いのではないだろうか。
「親孝行、思ったときには親は無し。」
ボクもそのうちの一人だ。
親の金で大学まで行かせてもらいながら
給料を稼ぐようになったら
今まで自分ひとりの力で
生きてきたような顔をしていた二十代の終わり、
ボクの親父は逝ってしまった。
そんなダメなボクを息子のように
可愛がってくれる(ボクはそう感じている)
親父たちがいる。

多い時は週に3度召集がかかり、
夜の銀座を連れまわす親父。
「こら小僧ッ」と始まる。
話の7割はお説教なのだが
いちいち正論なので返す言葉が見つからない。
この会で引き合わせてくれる多くの人々が
ボクの財産となっている。
「栗田さん、まだですかぁ~。」
今日のブログはまだ出来ていないのかと
催促の電話を掛けてくる親父。
鋭い批評やダメ出しも多いのだが
FACEBOOKで
必ずいいね!とシェアで宣伝してくれる。
おかげでブログの認知度が高まった。
「シップスで働いてて、ニューヨークに
行ったこと無いのはマズいだろッ。」
東銀座のロックバーで銀座店スタッフに
音楽やファッションの話に交えて
ボクらの知らないシップスの歴史や
これからの未来を聞かせてくれる親父。
さりげなく会計を済ませて黙って店を出る。
先を歩くその後姿が全てを物語っている。
共通して言えることは
ボクはとにかくよく叱られるということだ。
服のこと店のこと ブログのこと
社会人として洋服屋として男として…。
「また始まったよ…。」とは言わない。
言われている内が華だ。
感謝の思いを伝える日が
一年に一度である必要は無い。
毎日が父の日であり、母の日なのだ。
「親父、いつもありがとう。」
親父の小言と冷酒はあとで効く…。
また次の日曜日にお会いしましょう。
with a sunny smile!