SHIPS 銀座店 <MEN>
『博多祇園山笠』
こんにちは、シップス銀座店の栗田です。
シップスに入ってまずやったことが
先輩のマネをすることだった。

服の着こなしやパンツの丈の長さ
立ち姿やしゃべり方のマネをした。
飲み屋で頼む酒や
タバコの吸い方までマネをした。
「最近、○○くんに似てきたね。」
なんて言われると妙に嬉しかった。

のちに後輩ができ
説教(いや指導だ)する時も
今まで散々言われてきたことを
なぞるように言ったりした。

そのマネ癖は、
大人になった今でも変わっていない。

「それ、俺がお前に言った言葉だろ。」
ブログで書いた内容の多くに
先輩から頂いたカッコイイ話を
遠慮なくマネさせて頂いている。

「いやっ、そのぉ〜っ、
えぇ~尊敬と言いましょうか、
オッ、オマージュっす。」
苦し紛れの言い訳をするのだが本心だ。
先輩たちの着こなしや
何気なく発せられた一言が
ボクの心をしびれさせる。
先輩たちへの憧れを表現する方法が
マネなのだ。
そのマネのことをボクは
伝統と呼ぶのだと思う。

博多祇園山笠が始まった。
山にのぼせた(山笠に夢中になった)
水法被に締め込み姿の勇壮な男たちが
博多の街を駆け抜ける。

彼らもまた、幼いころから父親や
近所のおいしゃんたちの背中をマネてきた。
締め込みの巻き方をマネし
舁き縄さばきをマネし
流のしきたりをマネし
祝いめでたの節回しをマネして
一人前の博多の男になっていく。

そして山笠が始まると
留守がちな男たちを影でささえ、
家族をしっかりと守るのが博多の女なのだ。
彼女たちあっての山笠だということを
男たちは肝に銘じている。

そうやって彼らは山笠の伝統を
700年以上もの長い年月の間
守り続けてきているのだ。
15日の追い山で祭りはクライマックスを向かえ
男たちのボルテージはピークに達する。
山笠が終わって夏が来る。
♪いつか君行くといい
博多には夢がある
できるなら夏がいい
祭りは山笠♪
また次の日曜日にお会いしましょう。
with a sunny smile!