SHIPS なんばパークス店

2024 15 Apr

前編 シャツ屋が作ったネクタイ「Salvatore Piccoro」~ベレ兄さんの徒然日記~

いつも忙しくさせてもらっています、
 
なんばパークス店の今井です。
 
 
先日「Salvatore Piccolo」のネクタイが入って来ました。
 
 
 
 
「Salvatore Piccolo」はイタリアはナポリのシャツブランドで、
 
シャツ職人のピッコロさんが2007年に立ち上げました。
 
伝統的なナポリの仕立て屋の技術を用いて作れるシャツは、
 
世界中のファッショニスタを魅了しています。
 
 
 
 
以前にも「ベレ兄さんの徒然日記」でも紹介しましたのでこちらもご覧下さい。
   ↓      ↓     ↓
 
 <2023年8月7日>
 
 <2023年8月8日>
 
 
そんなシャツ屋さんが作ったネクタイ、
 
今回も出来上がるまでにストーリーがあったのでご紹介したいと思います。
 
ということで、
 
前回のPiccoloの話と同様に今村バイヤーにお話を伺いました。
 
 
 
今井:
今村バイヤー、
 
待望のPiccoloのネクタイが入って来ました。
 
かなり久しぶりになるのかな、、、
 
ピッコロさんが作ったネクタイはずいぶん前にもやってたことがあるよね?
 
 
 
 
今村バイヤー:
はい、
 
そうなんです。
 
自分は彼のクラシックなスタイルを含め、
 
彼のネクタイは他に無い空気とムードがあり、
 
とても好きだったんですね。
 
なのでまたPiccoloのネクタイをやりたかったので
 
イタリアで彼と顔を合わせた際にはいつも、
 
「今回はタイのコレクションはないのか??」
 
「今後やるつもりはないの??」
 
って毎度聞いてたんですよ。
 
 
今井:
なんでその後ネクタイはやってなかったのかな?
 
 
 
 
今村バイヤー:
はい、
 
ネクタイは1つの柄、
 
1色を作ろうと思うと6本〜8本分の生地を生産をしなければならないんです。
 
もしサンプルだけ作ってオーダーが入らなければ、
 
その分は無駄になります。
 
また綺麗に使い終わらない場合も同様なんです。
 
ネクタイの企画はデザインから素材調達まで試行錯誤しなければならず、
 
非常に時間と労力が掛かることも理由の1つで、
 
「自分はシャツ屋なので。」
 
っていうのもあって、
 
今はシャツ以外のPiccoloのコレクションは基本的に存在していません。
 
ナポリの彼の店では色々な商材を扱っていますが、
 
売る側としては提案してないんですよ。
 
 
 
今井:
なるほどね〜
 
 
 
 
今村バイヤー:
で、
 
今回このオーダーをしたのは昨年の6月なんですが、
 
その際も同じような話を例の如くしてたんですよ、
 
でも彼はシルクのネクタイはねー、、、、
 
みたいな事をまた言うので、
 
僕が「じゃあシャツ生地をネクタイにしようぜ!」
 
と閃きを伝えると、
 
「おー良いね!」
 
「それなら出来る出来る!」
 
と。
 
 
 
 
今井:
確かにシャツの生地ならピッコロさんもたくさんもってるからね!
 
 
今村バイヤー:
そーなんですよ、
 
彼は最近ドレスシャツだけでなく、
 
比較的カジュアルなシャツ生地もコレクション内に入れていて、
 
シルクのジャガードでは表現できない、
 
シャツ生地ならではの抜けた感じややれ感、
 
そして膨らみなど、
 
SHIPSのこの春夏シーズンにピッタリなイメージで、
 
まさにピースがはまったような瞬間でした。
 
 
 
 
なのでシャツ生地の中でも特徴のある柄や組織物、
 
ベーシックな中にも違いを見出せるような物を、
 
彼のコレクション内から一緒に選びました。
 
 
今井:
へー!
 
一緒に?!
 
 
 
 
今村バイヤー:
はい、
 
通常オーダーは買い手側が一方的に選ぶというのが基本的です。
 
ですが今回のシャツ生地ネクタイの企画は、
 
アイデアから、
 
そこからの選定まで一緒に顔を突き合わせて
 
コーディネートのイメージも同時に膨らませ進めて行きました。
 
彼からも、
 
「こういうのも面白いよね。」
 
とか、
 
「このネクタイだったらこういうシャツを合わせたいなー」とか、
 
普段店頭でスタッフ同士がそういう話をするじゃないですか、
 
まさにそういう感じです。
 
 
 
 
なので一緒に作り上げたと言っても過言ではない、
 
世界でSHIPSにしかないシャツ+タイのシリーズが出来上がりました。
 
 
 
 
今井:
なるほどー!
 
確かにデザイナーとバイヤーが一緒に物を作るって普通はないことやもんね。
 
じゃあ、
 
せっかくなんでバイヤーからコーディネートのイメージを教えて下さい。
 
 
 
 
今村バイヤー:
はい!
 
これらのネクタイはリネンのスーツやセットアップに、
 
コットンリネンや麻のシャツを組み合わせたり、
 
ダンガリーシャツで合わせたりと、
 
夏のドレスクロージングの世界がイメージです。
 
かっちりとしたウーステッドのウエアリングに合わせるというよりも、
 
ラフにシャツスタイルのアクセントなどにも良さそうだと思います。
 
その場合、
 
同素材の半袖シャツ+タイなんてのもインパクトがあって良いですね。
 
今回のコレクションは常夏でも暑苦しく見えない、
 
まさに今の気分を表現したドレススタイルが完成すると思います。
 
自分としてはぜひスタッフの皆さんにも締めて貰いたですね。
 
 
 
 
今井:
なるほど〜、
 
使命感でしなければいけないネクタイではなくて、
 
お洒落がしたいから締めるネクタイ。
 
そういうネクタイよね。
 
実際、
 
顧客さんの話でも職場ではネクタイをしなくてもいいけど、
 
自分がお洒落したいから、
 
気持ちを律したいから、
 
そんな理由でネクタイを買われるお客さまもいらっしゃいます。
 
僕も接客してて楽しいし嬉しくなる。
 
今日たくさん今村バイヤーから直接お話を聞けたんで、
 
お客様に自信を持ってこのネクタイ、
 
勧めていきたいと思います!
 
 
今村バイヤー、
 
ありがとうございました!
 
 
 
 
今村バイヤー:
はい!
 
ぜひ宜しくお願い致します!
 
 
 
ということで、
 
後編にて「Piccolo」のネクタイを使ったコーディネートを紹介しますので、
 
ぜひ次回もご覧ください。
 
ではまたのご来店お待ちしております。
 
ありがとうございました。
 
 
 
 
なんばパークス店 ベレ兄